障害者自立支援と地域力向上を目指します
特定非営利活動法人 どうで

活動地
山辺郡山添村
概要
障害者自立支援と地域力向上を目指します
取材日
2009/05/12
山添村役場のHPから引用
山添村役場のHPから引用
隣に大仏さんが居る

NPO法人 どうでの活動場所は、山添村の布目ダム南畔近くにあります。
5月12日に訪問し、今中博美理事長にお聞きしました。 「どうで」の名称は、地域の年配者が、相手を気遣う気持ちで挨拶する掛け声をそのまま使用されたそうです。

1999年頃のこと、山添村の東山地区に産業廃棄物処理場が建設される計画が出た時に、大阪で障害者支援や地場野菜の販売を仕事にされていた上田さんを中心に地元主婦達が集まって反対運動を起こしました。 これが、農産物作り中心の相互扶助参加型の活動を始めるきっかけになって、人々が、生き生きと暮らせる地域社会を目指して、反対運動事務所(茶工場空き建屋)を改造した知的障害者の為の活動事業所や共同生活介護施設を作りに発展していったのです。

地元の契約農家から仕入れた農産物販売だけでなく、自ら農産物を作る、付加価値を高める加工を通して、作る楽しさ、収入を得る喜びに結びつけることにより、自立度を高める仕組みづくりの思いを皆で共有し、2006年9月にNPO法人を設立するに至っています。

知的障害者の自立支援活動は、同時に、高齢化が進む地域社会に必要とされる支援事業に、また若者の夢を実現させる場としても展開しようとしている様子が窺えました。「共同生活風呂の燃料は山に沢山あるから、薪を焚いています。時給幾らではなく、別の楽しさを見出さないと、ここでの生活は厳しいでしょうね。」との、今中さんの言葉が行動の全てを物語っていました。

活動内容

できることからやる

障害者自立支援法による障害福祉サービス事業、相談支援事業、地域活動支援センターの運営を基本として、生産、加工、販売、サービスの一貫した活動をされています。「これをやったら良いのでは」「やろう」と、その活動の輪が広がって様々なことされていますが、人と農作物が相手なので、年中休みが無いのが自慢と言われます。

加工・販売

上段左から(a),(b)、中段左から(c),(d)、下段左から(e),(f)

役場からの委託管理を受けている布目ダムの畔のレストラン(a)を経営、山添役場前のレストラン(b)では、米粉パン(c)、菓子(d)、400円の日替わり弁当(e)を役場職員、地元高齢者向けに製造販売や来訪者への食事(f)の提供をしています。

東住吉区の野菜販売所・阿倍野区のレストラン(布目の里)は上田さんご主人(洋風)、役場前の支援センターは上田さんの奥様が料理(和風)を担当されて、パン、ケーキ作りは、大阪から移り住んだ若い女性パティシエが仕切っています。 地元産の小豆で作る回転焼は大変美味しく、好評なのだそうです。






生産

加工、販売係りに材料を供給する生産係りの作業は、農地整備や田植え、麦の種まき、里芋、ジャガイモ、たまねぎ作付け、除草、収穫、椎茸栽培、生活環境整備、など沢山の仕事があり、鳥獣害、天候しだいの作業は、入所型知的障害者との共同を通して自立を高めるのが目的なので、計画通りには進まないし、年中休み無し。

受入障害者は20名、活動職員は13名、このような規模ですが、職員はもちろん、障害者にも作業能力に応じた賃金の支払いが出来て将来への蓄財支援になっています。これも、素材生産から消費まで一貫した仕組みが出来ている強みでしょう。

上段左から(a),(b),(c),(d)、下段左から(e),(f)

小麦畑(a)と大きく成長した穂(b)。 6月の刈り取りには、近くの人が指導(c)に加わってくれたりして、収穫の楽しいときです。粉引き機(d)を購入しましたので、今年は期待が膨らみます。昨年植えたブルーベリーが3年後には収穫できるようになります。鹿やウサギに傷つけられないように畑を囲っています(f)。ブルーベリー畑から見る眺望は良く(e)、夕日が綺麗に見えると案内してくれた杉山さんが説明してくれました。ここを観光農園にしたい考えです



共同生活

家族では難しいことも、第三者だと出来ることが沢山あります。ですから、「どうで」では、食事、光熱費込みの信じ難い様な低料金で、住込み生活が出来る場を提供しています。利用者は口コミで集まってきます。

左から(a)一緒に手作業をする人たち(b)食堂兼リビング(c)安住の場所を得た迷い犬





取材を終えて

問題は体を動かしながら考え、村役場、地元の方々と共に行動し、「ありがとう」と笑顔を励みとした考動になっていました。地元農産物を通じた、障害者の自立支援と地元高齢者の生甲斐づくり、大和高原の自然のリズムに抱かれて生活することに興味を抱いた大阪の若者達が移住して参加し始めたことは、消費型生活スタイルから、課題解決創造型の生活スタイルの楽しさを実践し、広めたいとの思いからでしょうか。

草刈機を操作する84歳の老婦が、農作物を「どうで」に売りにくる姿は元気なのだと言います。日々の農作業が人を元気にしているのでしょう。作ったものが売れるから(「どうで」が買取る)、作る張り合いも生まれるという良い循環が生まれています。今後必要になるはずの介護事業も視野に入れています。しっかりした理念を持って働いている人達が居て、口コミで人が集まってくる。「出来ない発想」ではなく、「やろうの発想」で事業が拡大していく。皆の笑顔が最高という宝を育てようといている人達に出会うことが出来ました。



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