障害のある人のあたりまえの生活を支援する
特定非営利活動法人 吉野コスモス会

活動地
五條市と吉野郡
概要
障害のある人の生活と就労を支援
取材日
2009年10月22日

篤志家の住居の一部を借りた活動施設

標識 取材
団体の標識 理事長と統括センター長

障害のある人の生活と就労を支援するNPO法人吉野コスモス会の山方通夫理事長と竹林祐 統括センター長を 取材しました。

吉野コスモス会は五條市と吉野郡をエリアに障害のある方々の相談業務、生活支援、就 労支援、地域との交流などを行っています。
吉野コスモス会では精神障害者をはじめとした障害のある方々の生活相談、仲間同士や地域との交流など地域で 楽しみをもって生活できるように生活相談や支援活動をおこなう「のどか」と障害のある人の就労支援や生活訓 練を行う通所施設「壱陽館」の事業活動をされ、さらに「あたりまえの生活の支援」をめざしたグループホーム (ケア ホーム)も運営されています。

活動内容

楽しさづくり

標識
リクレーション

「のどか」では障害のある人やその両親からの生活相談をお聞きし、また一人では悩まないように、レクレー ション、ミーティング、スポーツ、茶話会など家とは別のそれぞれが思い思いの時間を過ごす場も提供しています。

今年の3月には地元の方々との交流を深めるために、そして精神障害者への理解を深めてもらおうと、映画「ふる さとをください」を上映したところ、地元の方600名に来ていただきました。




社会に溶け込む

壱陽館では20名の方が通所されており、就労事業として大淀町にある事業所の前で、たこ焼き屋「壱ちゃん」 を運営し、近くの大淀高校の生徒から喜ばれています。(食べてみましたが、ふんわりあつあつでとても美味しか った。)

標識 取材
壱っちゃんの店頭(販売店) 柿の葉ずし

さらに安全な食べ物の全国宅配会社のオルターと共同で無農薬食品による柿の葉寿司の事業を立ち上げら れました。これ以外にも事業活動に制限の少ないNPO法人の特性を生かして、地域の特産を利用した、しいたけ昆布、 梅ジャムなどにチャレンジされています。

これらの就労事業は障害のある人の、働きたいけどどうすればいいか分からない、活動する事で生きがいを見つ けたいという願いに応え、働く集中力を身につけ、就職にむけての準備をするものです。

山方さんのメッセージは自主企画の商品の開発にあたり、「障害を売り物にしてはいけない、完全な本物の商品 でないといけない」というものでした。

人に合わせた器

グループホーム(ケアホーム)は「家族亡き後の受け皿が欲しい」「現在の生活が安定せずサポートが欲しい」「退 院できる状態にあるが住む所がない」という声に応えるもので現在4名の方が住まれています。グループホーム建設に あたり地元の区長に説明にいった所、快諾をいただきました。これも地域の暖かさに支えられた活動といえます。

新たな価値と文化づくりを目指して

吉野コスモス会での障害者支援の考え方は、障害者は弱いものであり、保護という名の隔離・排除するものでなく、 権利の主体であり、障害者も地域社会の中で他の人々と同じように生活し活動することが大切というものです。

集合写真

山方さんの吉野地域での強い思いの福祉活動と事業へのリーダーシップに多くの若者が参加しました。 現在は 10名の正社員と4名のパートの方で運営されていますが、正社員の方は竹林さんを初め、福祉の勉強をされてきた 30代、20代の若者で地域福祉に強い志をもって日々、現場での福祉活動の実践と学びをしています。

しかし若者の志と現実のギャップもあり、悩むこともあるが、是非に行政と地域社会がこのような若者をしっかり と支えていく必要があると感じました。活動施設の充実と職員の給料やメンタルヘルスという共通課題を抱える中、 最後に山方さんからの、事業の安定と障害のある人のケアの両立は大変難しいが、「吉野コスモス会を支えるこの若者 たちは吉野の宝物です」という言葉を聞いてお別れしました。



特定非営利活動法人吉野コスモス会の連絡先などはコチラ

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