「ありのまま自分らしく輝いていて欲しい」
特定非営利活動法人 なら福祉会こころ

活動地
天理市
概要
知的障害者の為の生活の受け皿づくり
取材日
2009年11月21日
 
1009_01 1009_02
奈良スクラップセンターの看板 なら福祉会こころの看板

11月21日の昼前、天理市に事業所を構える奈良スクラップセンター(株)の敷地内にある「NPO法人なら福祉会こころ」 の作業所で、「週末作業所」活動の一つのたこ焼きパーティー準備の最中、松本年弘理事長と事務局の小嶋順子様に活動の 取材をさせて頂きました。

地域の理解があればこそ

「子供たちの居場所を作ろう」と障がい児をもつ保護者達が集まって始めたのが「なら福祉会こころ」です。子供たち が特別支援学校を卒業後にも安心して生活することのできる受け皿が十分でないことを知り、「安心できる子供たちの未来 の生活の場づくりを、親として出来ることから始めてみよう」との想いを抱いた同じ地域の保護者の方々や、これに共感さ れた地元有志の方々のご協力の下に様々な活動をされています。

1009_03
事務所の掛け時計

福祉の専門家もいない全くの素人集団と自称され、2007年3月に始めた勉強会から翌年7月にはNPO法人としてスタート しました。事業の一つとして、リサイクル部門を選択した経緯としては、第一になるべく保護者に負担がかからないような 運営にしたい、次に少しでも経費を安くし、高い工賃で就労できるようにするにはどのような作業が良いのだろう、そして 自分たちの暮らす地域の特色も生かした運営にしていきたい…などなど、仲間の皆さんの意見をまとめた結果がリサイクル事 業という結論でした。

1009_04
元はパチンコ屋だった名残のお手洗い

活動場所は、奈良スクラップセンター(株)の協力により同社敷地内の広い活動場所を借りることが出来ました。 一階は 作業所と広くて綺麗なトイレ、二階は相談室、多目的室、調理室等を完備しています。屋外では焼き芋が安心して出来るほど の広場もあり、夢を描くキャンバスがそろいました。

活動内容

行動から夢が現実に

知的障がいのある人や、社会に適応し難い人たちでも一人一人に合った環境とサポートがあれば、毎日を生き生きと過ご すことができる。でもそのような場所が身近なところに無いから自分たちで作ろうと、その環境づくりやサポートを日々工夫 しチャレンジを重ねるうちにいくつかの活動になりました。

  • リサイクル事業
    天理市内の施設、会社などからご両親の皆さんが空き缶やペットボトルを回収したものを、素材分別を行い、素材別に空き缶 は圧縮機で塊にします。この空き缶圧縮機は日本財団からの助成金で設置できました。ペットボトルはキャップとラベルを外 して洗浄すると有利に取引されます。

    1009_05
    リサイクル品収集  → 材料別選別 → 空缶の圧縮機 →  圧縮された塊の山(完了)
  • 週末作業所
    平日には保護者とボランティアで作業をしていますが、土曜には「週末作業所」になります。これは、高等養護学校や特別支 援学校の生徒達が、卒業後の大きく変わる生活にスムーズに適応できるようにするための就労体験と余暇活動の場となるもの です。

    1009_06 1009_07
    手巻き寿司 たこ焼き
    そして、ここには、ちょっとした仕掛けがあります。高等部の子供達が大人達者と一緒にリサイクル作業を行う間、小中等部 や近所の子供達は料理の手伝い、創作活動などを行うという「こころ」独特な活動となっています。食事会、たこ焼き、焼き 芋、うどんづくり、巻き寿司パーティー、クリスマスパーティーなど、また参加したいと思うような楽しい余暇活動企画です。



  • 地域参加と交流
    1009_08 1009_09 1009_10
    イベント会場 屋上プールを地域ちびっ子達に開放 夏休みの宿題をやろう会
    さらに、勉強会、講演会、イベントの企画や参加(天理な祭、じゃんじゃん市、流しソーメン大会、バーベキュー大会、屋上 超大型プールの開放)など、地域のチビッコ達からシルバーまで、こころFamily(こころに関わってくださるすべての方々の 総称)の皆さんとの交流を大切にして、理解と協力の輪を広げるとともに、障がいを持つ子ども達にとっては、貴重なプチ 社会体験(接客など)にもなっています。
  • フリーマーケット等の販売活動
    1009_11 1009_12
    フリーマーケット1 フリーマーケット2
    バザーやフリーマーケットへの参加も接客や金銭計算などを通じて対人感覚を養うこと、一般の人々に「こころ」の活動の 理解と協力を呼びかける活動でもあり、ここでの収益は大切な活動資金となります。


広報は大切です

「こころ」の活動の理解を広めるフリーマーケットへの出店以外にも、会報紙 「こころ便り」(年3~4回発行)の発行、 インターネットホームページやプログを活用されています。

花束
ホームページはこちらです。


課題や今後の抱負

リサイクル事業における機器の整備、利用者や職員の為の環境整備が課題であること、加えてスタッフの不足を補いたい。 障がい者支援施設として就労継続支援B型・生活介護施設の設立を目指し、リサイクル事業の安定と充実を図りたいとのこと です。温厚な松本さん、事業家気質がうかがえる小嶋さん、ホームページやブログを担当されるママさんスタッフ、様々な活 動をサポートするボランティア、天理市の施設や企業の皆さんが一緒に夢に向かって活動されていました。

特定非営利活動法人なら福祉会こころ の連絡先などはコチラ
特定非営利活動法人なら福祉会こころ のホームページはコチラ

ページの先頭へ戻る