依存症は病気です、でも解決はあります。
一般社団法人 座 (くら)

活動地
奈良県全域・全国
概要
依存症(薬物・アルコール・ギャンブルなどへの依存)からの回復支援と社会への働きかけ
投稿日
2010年6月25日
くらのシンボルマーク

社団法人座(くら)は依存症回復施設、奈良ダルクを(2005年発足)を母体に2009年に非営利徹底型の一般社団法人として発足しました。 社団法人座は依存症に苦しむ当人の回復支援のためのデイケア・ナイトケアを始めとし、家族に対する支援など回復支援事業、依存症に対して啓蒙、啓発活動、依存症回復のためのプログラム開発など、依存症からの回復のため必要な多様な活動をしています。

 当事者の視点からの依存症回復を

社団法人座スタッフ一同
社団法人座スタッフ一同

薬物・アルコール・ギャンブルなどの依存症は、現在、社会的に大きな問題となっています。それにも関わらず、日本では依然として「本人の意志が弱いから止められない」「本人の自覚の問題」などと言われることが多く、「本人の人格に問題があるからだ」のように正しい理解がされず、本人の資質の問題にされがちです。

依存症は病気です。WHO(世界保健機構)や米国精神保健学会など世界的には依存症を病気として認定し、その回復には同じ依存症からの回復者の援助が有効であると結論づけています。その見地に基づき依存症者の回復を支援するために、社団法人座では様々な活動をしています。

  • 奈良ダルクデイケアセンター 
    依存症から回復したいと願う人が日中を過ごす場所です。様々な回復プログラムや行事が用意されています。
  • Serenity Award 共同生活介護事業所 
    依存症に苦しむ仲間達が共同で生活をするためのホームです。(宿泊型)
  • 奈良ダルク研修センター 
    依存症回復について、ご家族、弁護士、保健関係者等を交えて、知識や技術を高めるための研修を企画し開催します。

活動内容

ミーティングルーム セミナールーム 多目的ルーム
ミーティングルーム セミナールーム 多目的ルーム

奈良ダルクデイケアセンターには目的に応じた部屋が用意されています。仲間達はここで日中を過ごし回復プログラムや仲間達との生活を通して依存症からの回復を目指します。

 支える三つの仕組み

 相談窓口事業

  • 電話相談 始まりは電話のベルから始まります
    依存症者本人、からの相談、問い合わせに応え、必要に応じて他の相談機関を紹介し、来所が必要な場合は予約を受けます。また必要であるなら、依存症者の家族(親、兄弟、配偶者、その他密接な関係にある人)を対象としたスタッフとの個別相談を設定し、継続して相談を受けられる適切な機関を紹介し、同時に家族の自助グループへの参加を促します。 その後、本人との話し合いを経て施設に来所していただき、デイケアスタッフとの個別相談を行い、本人のニーズに応じて全国のダルクへの紹介や自助グループの案内をします。

 連携・協力事業

  • 関係機関とのネットワーク作り
    ダルク利用にあたって解毒入院が必要な場合は入院先の手配とそのサポート。病院、福祉事務所との連絡を取り合い、治療方針を検討します。その他、保健所、精神保健センター、保護観察所、保護司等との連携を強化し、薬物依存症治療のネットワークを作ることで、各々の治療の流れを把握し治療に一貫性を持たせることにより、適切なサポート体制を作ります。依存症回復を望む人が回復に専念できる環境をコーディネートします。
  • 翻訳/出版
    日本の依存症に対する認識は米国に比べ30年遅れていると言われています。依存症先進国である欧米諸国の豊富な依存症関連書籍を翻訳/出版し、日本における依存症の認識を欧米レベルまで引き上げることを目的としています。

 予防・啓蒙事業

  • 講演
    心理として、人は人への依存が十分満たされないとき、物に依存するようになります。生理的な快感を与える「アルコール依存症」「ニコチン依存症」、心理的喜びを与える「ギャンブル依存症」などをはじめ、恋愛依存症、買い物依存症、薬物依存症、インターネット依存症が挙げられます。壁が低く陥りやすく、抜け出しがたい問題なので、早期に実態を知ることが大変重要です。 学校、保健所、福祉事務所、地域団体等の要請に応じて、スタッフ(場合によってはプログラム中のメンバーを含む)が自らの体験を話し、同時にダルクの活動や自助グループの説明等をします。本人たちの生の声を聞くことで依存症への理解を深めてもらい、また、依存症の治療及び再発防止が最大の予防でもあることを訴えます。
  • 書籍、リーフレットの制作・販売
    薬物依存の様々な側面に対応した書籍、ニュースレターの発行。青少年向け、家族向け等、対象者別に薬物依存症とダルクの活動についての書籍、リーフレットの制作、販売します。
  • パブリックインフォメーション
    ダルク主催によるフォーラムを開催し、この問題に関心のある多くの人たちに回復のメッセージを伝えます。

 座の里 ( くらのさと )

座の里作業風景
座の里作業風景

社団法人座では休耕地、休耕田を貸していただき、農業を通じての依存症者の回復と社会復帰を目的とした座の里構想を展開しています。

体を動かし自然に触れ、作物を育て収穫する。一連の流れの中で参加者は精神的な癒しと達成感と自己効力感を得る事により、自尊心など様々な自分として生きるために必要な感情を取り戻す事を目的としています。 また、ここで得られた農業スキルを生かして、専業農家へ転身する道、生産された農作物を販売するための場所で勤務する道など。リハビリ終了後の就労問題に関しての解決策の一助となることを目的としています。

近年、深刻な社会問題と化してきた依存症という問題に対し、私たちは一貫して依存症者の立場からの声を上げ続けてきました。その声を聞いてくださった多くの方々の協力により、私たちは新たなステージへと歩を進めることが出来ました。これからもなお一層努力し依存症者のよりよい回復と社会に取っての希望を目指し続けて行きたいと考えています。ですが、私たちだけでは非力です、どうか私たちの声を聞いて下さい、お力を貸して下さい。私たちにはあなたが必要です。

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