ホームステイという草の根交流を通して世界平和に貢献
フレンドシップ・フォース・オブ・奈良

活動地
奈良市
概要
ホームステイという草の根交流を通して世界平和に貢献
取材日
2009年12月22日
2009年春オレゴン州客人歓迎会

12月22日、奈良市登美ヶ丘にあるカフェで、NPOフレンドシップ・フォース・オブ・奈良(略称:FF奈良)の大西会長 と佐々木事務局長にお話を伺いました。

FF奈良(クラブ)は海外勤務経験が豊富な大西会長が定年後のライフワークの一つとして、世界的ネットワークを持つ国際交 流組織を設立したいとの思いを実現する為、縁あってフレンドシップ・フォースの本部(米国ジョージア州アトランタ市)を 訪れたことがきっかけで2001年4月に設立されました。

フレンドシップ・フォース(※)は世界中のいろいろな国の会員同士がホームステイという形で生活を共にし、お互いの考え 方や文化の違いを体験することを通して相互理解を深め世界平和に貢献することを目的に活動しているNPO団体です。単なる 宿泊場所の提供ではなく、触れ合いを大切にすることに特徴があります。

(※)フレンドシップ・フォース(FF)はアメリカの牧師ウェイン・スミス氏が平和運動の一つとして、草の根のボランティア 活動による国際交流組織を作ることを提唱し、1976年アメリカ大統領に就任した友人のジミー・カーター氏が全米の州知事 に積極的な支援を要請。翌年の1977年3月にウェイン・スミス氏自らがジョージア州アトランタ市にNPO法人として創設した のが始まりです。

FF奈良は世界中の人達と交流を楽しむ大人のホームステイ組織です。いちからスタートした人脈づくりも、まず近所の方に声 をかけて歩き、その近所の方の助けも借りながら数カ月で40名以上の会員を集めることができました。現在、会員は90名で、 毎年各1回ないし2回のホームステイ受入と渡航の他に、国際交流に役立つ種々の勉強会や会員同士の交流会、会報発行(年4回) やホームページによる広報活動等を行っています。会報は写真とイラストをいっぱい散りばめたしっかりとした構成で、楽し さ溢れる雰囲気が漂っています。これが、FF奈良の魅力の全てを物語っていると思います。こころの壁を取り払って、文化の 交流を行えば全世界皆友達。

本部のホームページ FF奈良のホームページ

ホームページにある団体のマークは6大陸の人々が輪になっている姿を表現したものだそうです。




活動内容

● ホームステイという草の根交流で世界平和に貢献を

これまでFF奈良ではホームステイの受入れ及び渡航をそれぞれ11回行っています。地域はアメリカ、カナダ、メキシコ、イギリ ス、ベルギー、ロシア、オーストラリア、ニュージーランド、インドネシア、タイです。2010年も4月にブラジルからの受入、 8月にロシアへの渡航を計画しています。今は渡航や受入れに向け、プログラムの開発や、みんなで出し物を考えて練習する等 の準備作業を楽しんでいます。

ホームステイによる交流の方法は世界中の各クラブが本部に申込み、本部が受入及び渡航のマッチングを行います。現在、世界 55カ国余りに約380のクラブがあり、日本では24クラブがそれぞれ独自の活動をしています。

2009年の春にアメリカ・オレゴン州の皆さんを迎えました

ホームステイは各クラブのメンバーがお互いの家に1週間ほど滞在し、お互いの生活習慣や文化の違いを実体験することが目的 であるため、観光旅行ではできない興味深い経験をするチャンスがたくさんあります。例えば外国の方に着物の着付けや書道 など日本の伝統文化を体験してもらっています。

また、滞在中はホストファミリーが宿泊と食事を提供することになっていますので原則無料です。言葉の心配も参加したメン バーの経験によれば英会話ができなくても身振り手振りや電子辞書片手の会話でなんとかなるようで、後は笑顔とハグ(抱きし めあうこと)で乗り切れるようです。興味のある方は会員になって一度ホームステイを体験されてはいかがでしょうか。詳細は FF奈良のホームページ(http://web1.kcn.jp/ffnara/)をご覧ください。

2009年の夏にFF奈良の皆さんがアメリカ・カナダを訪問した時の交流の様子

シルクロード財団からの依頼でホームステイの受け入れや、観光ボランティア団体に定期的に協力を得る等、他団体との良い 関係が出来ています。

● クラブの定常的な活動とは

月1回会員同士の情報交換と親睦の場として月例会を開催しています。この会では会員の方や外部講師を招いて話をして頂いて います。また、会員のスキルアップのため、3人の外国人講師による初級及び中級クラスの英会話教室や外部講師によるワード、 エクセル、画像処理等会員の要望に合わせたクラス別パソコン教室を開催しています。

歴史の道探訪 和服生地から小物作り

 その他イベントグループによるハイキングや野外バーベキューを年数回実施し、会員同士の親睦をはかっています。 また、手作りグループでは趣味を活かした小物作りを行っています。出来上がった小物はお土産に利用したり、フリーマー ケットで販売し、会の資金作りに貢献しています。

2010年は2月末に奈良県新公会堂でフレンドシップ・フォースの全国大会を開催します。能舞台での雅楽や、翌日のお水取りに 合わせた日程を設定し、全国から約170の方が参加する予定です。また、奈良近郊在住の外国人の人達との交流も計画していま す。

● 活動を継続していくには

言語や文化などが全く異なる世界中の人達と友達になることは、思いがけない冒険や感動に満ちていています。ホスト役としてもてなしをするには、なるだけ無理をせず、有りのままの日常生活を見せる事が楽しむ為のコツであり、また招かれる時に は相応のマナーが求められますが、これらは活動をしている中で自然と身についてきます。活動を末永く継続して行くには、 諸々の障壁を乗り越えて世界中の人達との相互理解(新しい視点の交換)を推進するのだと言う理念を忘れず、会員が誇りと 喜びを持って活動をして行く努力をする事だと思っています。

会員数は口コミで毎年少しずつ増えていますが、会員の平均年齢をみると10年前が50歳台であったのに対して、現在は60歳くらいで、高くなってきています。問題点の一つは男性会員が少ない事です。女性はすぐ活動に溶け込めるが男性はなかなか溶 け込めない。また、男性は、勉強意欲はあるが何か役に立っていないと気が済まないという習性があるようです。来年は男性 の居場所を作る活動に積極的に取り組みたいとおっしゃる大西さん。男性会員を増やす新しい取り組みが実を結びFF奈良の活 動がますます盛んになることを期待します。

ページの先頭へ戻る