文化活動を通して住みやすい地域社会の実現を目指す
特定非営利活動法人 うぶすな企画

活動地
生駒郡平群町椿井を中心に県内各地
概要
タウン紙・FMラジオ・Kテレビ・交流会の複合メディアで地域の文化活動を支援
投稿日
2011年11月16日

 歴史の町平群

平群町は奈良県の北西部に位置し、東に矢田丘陵、西に生駒山系があり、中央を竜田川が流れています。周囲を緑深い美しい山々に囲まれ、はやくから文化が開け、名所・旧跡も数多く、豊かな自然と歴史に恵まれた町です。町内には烏土塚(うどづか)古墳、西宮古墳など100あまりの古墳、聖徳太子ゆかりの信貴山朝護孫子寺(ちょうごそんしじ)や伝説の椿井(つばい)井戸、謀反の罪で自害させられた悲劇の長屋王とその夫人吉備内親王(きびないしんのう)の御墓、戦国時代の歴史を彩る信貴山城や椿井城等守るべき文化財がたくさんあります。

タウン紙「うぶすな」  FMハイホー放送風景
タウン紙「うぶすな」 FMハイホー放送風景 うぶすな企画の足跡を動画でたどる

 地域の文化財を磨き発信する

これらの文化財を継続して保存し、それらを活用して地域の活性化を図るには人と人とのつながりが大変重要です。この土地に嫁いできた女性にもこの活動に是非参加して欲しいとの思いより、平成14年にタウン紙『うぶすな』を創刊しました。地域での文化活動や研究成果、美術館や博物館等の当月の文化活動情報、読者の感想やご意見等を掲載し毎月発行しています。また、創刊と同じ年にFM西大和(株)よりメディアミックスの提案を頂き、30分ゲスト番組『はい、うぶすな編集部です』で、情報発信手段をラジオへも拡大しました。

うぶすな交流会 夢殿サロンの講演風景
うぶすな交流会 夢殿サロンの講演風景

更に、この文化支援活動の継続・拡大を図るため、平成15年、タウン紙うぶすなのスポンサー、スタッフ、寄稿された方などを集め、人と文化をつなぐ『うぶすな交流会』を立ち上げました。平成16年、法隆寺高田長老による法隆寺学講座『夢殿サロン』を法隆寺iセンターにて開講。

映画『あかりの里』 雅楽フェスティバル
映画『あかりの里』 雅楽フェスティバル

平成17年、失われつつある地元の風景と滅びゆく伝統文化をスクリーンに留めるために映画『あかりの里』を制作開始、翌年東京封切上映後、全国上映。あかりのもとに集う素朴で温かい人々の姿が描かれています。平成18年、斑鳩雅楽フェスティバル開催。海外からの参加もあったこの雅楽フェスティバルは斑鳩町に引継がれ、町おこしの一環として継続開催されています。

平成19年、タウン紙『うぶすな』5周年事業として、県内の中世遺跡の保存意識高揚と郷土ゆかりの『嶋左近』で町おこしを目的に、オーディションに集まった声優ボランティア40名でラジオドラマ『嶋左近-大和の風』1話30分全52話の制作に着手。平成20年に東京やインドネシアのバリ州、地元のFM局で放送開始。放送と並行して、奈良日日新聞に此花さくや作『嶋左近-大和の風』が毎日1年間連載されました。このように活動領域や地域の拡大に伴い、多くの方の賛同を得るためには文化支援活動の透明性や信頼性の向上が不可欠との判断より、平成20年8月NPO法人格を取得しました。

やがてテレビ番組づくり

静止画アニメ『大和の風』
静止画アニメ『大和の風』

平成21年にはテレビ放送用に静止画アニメ『大和の風-戦国武将 嶋左近』1話15分全24話の制作に着手。KCN(近鉄ケーブルネットワーク)の市民放送局(21ch)にて、平成22年は生駒市限定、平成23年から奈良県全域に放送が開始されました。今も放送と並行してドラマ制作が続いており、総勢170名のボランティアが完成に向け、苦しみながらも楽しく日夜奮闘しています。

現在、会員32名と協力ボランティア170名で活動しており、県域的な中世史跡を守るにはその存在を地元の方を含め多くの方に知ってもらうことが一番との考えより、新しく取り組みとして地域の郷土史家や史跡研究家による『山城サミット』や『中世史フォーラム』等の開催を計画しています。

活動内容

 活動の原点はタウン紙『うぶすな』

元気な女性を支援するタウン紙として発行している『うぶすな』はA3サイズ2ページものです。1面は地域で文化活動をしている人にスポットを当ててその活動を紹介、2面は地域文化の研究成果や1ヶ月分の美術館や博物館の展示、劇団や音楽等の文化活動の情報とともに、うぶすなに寄せられた感想やご意見を掲載し、毎月5日に発行しています。最新号は2011年10月に発行した第112号です。

タウン紙『うぶすな』は奈良県生駒郡全域と北葛城郡・大和郡山市(一部)など新聞4紙に折り込み配布するとともに、奈良県の図書館・公民館など約170箇所の公共施設に配置していますので、一度是非ご覧ください。また、このタウン紙は毎月3万部発行しており、広告も掲載しておりますので、ご希望の方は『うぶすな企画:電話0745-45-5196』までご連絡下さい。

 行政を動かすには

椿井城跡を整備する地元の皆様
椿井城跡を整備する地元の皆様

文化財保存や町おこしは住民と行政が一体となって取り組まないと成功しません。平群町には室町時代に築城された嶋左近の山城『椿井城』があります。『大和の風』プロジェクトの一環として、行政を動かしこの遺跡を守るため、『本丸を落とすには、まず外堀から!』を合言葉に郷土史家や古老を講師にした歴史講演会、アニメ上映会、現地案内会、原画展、殺陣劇の公演、各地祭りへの参加等の活動を行ってきました。

しかし講演に参加した方が山城に行こうとしても、道が崩れてたどりつけない状態で、ネットに『難攻不落の椿井城』と書かれました。荒れた史跡に問題意識を持った地元住民の方と自発的に山道の整備をはじめてから約1年、平成22年に『椿井城跡整備管理組合』が発足しました。町行政も観光事業として『信貴山城、椿井城整備保存開発』が動き出そうとしており、行政との連携がようやく実現しました。

椿井城跡に登って目の前の信貴山を見て、背後の大和盆地を見下ろすと20年も戦い続けた大和の戦国時代を肌で感じることができます。また、かわいい『こぶりん』が待っています。そのお尻を撫ぜると、ウンがついてきます。最近、ユニークな木の根っこの『しゃこたん』も見つかりました。史跡巡りハイキングの折に登って見てはいかがでしょうか

 海外にも日本文化の理解者が

受賞御礼の忍者ショー
受賞御礼の忍者ショー

日本文化に興味を持っている海外の方が意外に多いようです。斑鳩町という日本でも極めてローカルな地で開催された雅楽フェスティバルにハワイ大学(アメリカ)やケルン大学(ドイツ)の学生の参加があったことに驚きました。天理大学や天理高校の皆様より不足の雅楽衣装や楽器の貸出し、不足メンバーの補充等の支援を頂きながら無事終えることができました。参加した海外の学生は一様に雅楽発祥の地である日本で成果発表できたことに感動してくれました。共催の雅房さんとともに大変喜んでいます。

また、インドネシアのバリ州で放送したラジオドラマ『嶋左近-大和の風』が日本語教育や文化交流に貢献したとのことで、大和郡山市や平群町と共に11部門で表彰されました。翌年のバリ祭で行った声優達の殺陣劇が地元誌のトップを飾るとともに、大統領の前での演武がテレビ放映されました。それ以外に国内外の新聞数紙に掲載され、今後の活動の励みとなりました。

 お金がなくてもできることがある

現状、会員や協力ボランティアには手弁当で文化支援活動に参加して頂いています。活動を維持・継続していくためには埋蔵文化財の調査や研究者への協力依頼等の資金が必要ですが確保が難しい状況です。当面は手弁当でも参加したくなる価値ある企画の立案、ボランティアだからと言って気を緩めず質の高い作品づくり等を通して、行政との協働機会や賛同者を増やしながら、地域の文化財保存や町おこしに貢献していきたいと思っています。

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