奈良に集う人々の祈りをろうそくの灯りで照らし出します
特定非営利活動法人 なら燈花会の会

活動地
奈良市内・奈良公園
概要
お盆の頃の10日間、多くの企業やサポーターの協力によって奈良公園一帯に、一万本あまりのろうそくの灯りの花を咲かせます。
投稿日
2012年1月17日
団体のロゴ
団体のロゴ

今から20年近く前に、近畿内各地で博覧会が行われ、また同時にアウトドアがブームとなり、奈良や京都と云った旧来の観光地の人気が衰えた時代が有りました。博覧会は当年だけで終了したものの、以後奈良市内への来訪者は減少の一途をたどり、どうしても復旧しませんでした。 この時たまたま、中央からの出向で当時37歳という若さで奈良県観光課長をしていた方が、夜の奈良を売る、と云うコンセプトの基に、奈良公園内をロウソクで埋めようと考え、関係各所へ働きかけだしました。

公園内にロウソクを点灯させるので、行政としての規制が沢山有ったのを、課長が地道に解決された様です。また、遠距離から観光客に来ていただくには、旅行会社への働きかけも必要になるため、企画を組むにあたり、どの位の開催期間が必要か、と云うのも研究し、「10日間」となりました。また、最終を盆行事に合わせ、8月15日にして、ここから逆算した結果、8月6日から15日、と云う開催日時が決定しました。

この時、奈良市では、「ならまつり」と云う芸人を呼んでの市民祭りをしていましたが、行き詰まり感が有り、この祭りをどうするか、と云う議論にもなっていました。そこで、この「ならまつり」をしていた団体に運営側として入っていただき、新たに始めたのが「なら燈花会」の始まりです。

奈良の燈花会の様子
①光オブジェ副会長賞②猿沢の池畔③浅茅ヶ原オブジェ④浮雲園地⑤春日参道⑥浮雲園地横⑦サポータの皆さん⑧国博旧館

点灯作業という人海戦術に頼るので、どうしても人手が必要になって、旧来の青年三団体(全国法人会総連合青年部会連絡協議会、日本青年会議所、日本商工会議所青年部)だけの人員ではまかないきれません。

そのため、大々的にボランティアを募集すると云う手段に新聞や雑誌と云ったメディアを使ったところ、相当数のボランティアに登録していただけました。

この時の一期生が、現在の燈花会を運営する人材となっていったのですが、当時は何をするかは全く判りません。我々も判らない事だらけで、共に創り上げていった感が有ります。

開催当初は、全エリア・・・と言っても、浮雲園地・浮見堂・浅茅ヶ原・猿沢池と、4会場しかなかったのにも拘わらず、運営人員に限界が有るのと、道具も満足に揃っておらず、更に手慣れていないため、結構な手間と時間がかかったのですが、来場された人々は皆、驚きと感動でいっぱいであった事は、昨日のことの様に記憶しています。

この成功事例が礎となって、現在の「なら燈花会」が有り、12年前の最初の年には来客数が10万人を切る数字であったのが、現在は100万人近くまでの来客数を誇る堂々とした祭りになりました。この中には、宿泊を伴う遠方から来られた方や外国人も含まれています。奈良市の夏が閑散としていた事例を、5年目あたりから解消し、なら燈花会目的の宿泊も増えました。開催当初は、奈良の夜は店も開かない、と言われ続けていたのを、なら燈花会開催中は、自主的に開ける店舗も増え、また開いていても、20時頃には閉めていた店も、21時を過ぎまで開ける様になりました。少なくとも、この10日間は奈良市内の問題点を解決したかの様です。

活動内容

燈花会の組織
燈花会の組織

年一度、お盆の夕暮れ時の奈良公園を訪れた人々によって灯される蝋燭の灯りは、8つのグループのメンバーが中心になって支えています。広い奈良公園で蝋燭の炎を扱う行事ですから会員の他に多くのサポータが加わります。

  • 会員・サポーター  会員や当日のサポーターの募集等、活動全般
  • 催事・建設  イベント内容の検討、作成、各エリアのデザイン、設営指示
  • 警備   会場内、周辺警備
  • 会場   各会場の運営
  • 広報   ホームぺージの作成、更新、広報活動(ポスター、チラシの作成、配布など)
  • 企業   企業協賛関係全般
  • 販促   公式グッズの製作・販売
  • 事務局  各種案内、許認可申請など

年間を通して全国からのお問合せやグッズ販売などに対応する専任スタッフを置いている他、各グループは、10日間のイベントに備え準備活動をしています。活動の詳細をぜひ、 なら燈花会の会のホームページでご覧ください。

百年の先を見据えて

今後、ずっと続けていく計画ですが、すでに14年という年月が経った今、次の人材がなかなか育ってきていないのが問題の一つとしてあげられます。広報系・企業系といった催事を直接司る分野ではない所が特に顕著です。また、行政予算が大半を占めているのも問題の一つとしてあげられます。首長が替われば考え方も変わり、また税収や制度見直し等で永久不変の予算は無く、奈良公園と云う柵の無い場所での開催で、入場料収入を見込めないのがこれを解決出来ない問題の一つです。また協賛金を十二分に払っていただける会社が少なく、また、集める為の手段を講じない企業団体も数多いのですが、我々が残っている限りは続けていきたい、と会員の誰しもが考えているのもまた事実です。

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