環境は児童教育から
特別非営利活動法人 エコライフ生駒

活動地
生駒市内
概要
地球温暖化防止の啓発・実践活動の推進を目指した活動
取材日
2011年1月27日
左から、平野さん、大竹さん、桐木さん
左から、平野さん、大竹さん、桐木さん

その日も午後から生駒市の小学校に「こどもエコライフチャレンジ学習」の授業に行くという、特定非営利活動法人エコライフ生駒の桐木肇代表理事、平野房子理事、大竹隆雄理事を取材させて頂きました。

平成21年2月から3月にかけての生駒市ボランティア入門講座を受講した当時の3名が、地球温暖化の現状を憂い、防止活動に取り組むことを決意しました。そして、その年の4月に地球温暖化の啓発・実践活動を開始し、同年9月に特定非営利活動法人の奈良県認証を取得しました。

設立において、手続き方法が全く分りませんでしたが、認証窓口の奈良県青少年・社会活動推進課が熱心に指導してくれたこと、成功している団体を調べ、いろんな職種の代表者に会って、成功までの苦労話を聞き、活動方針の参考にされる等、先ずは志があれば関係窓口、関係者に相談するのが最良と言われます

中でも、環境省に相談した時に京都市のNPO活動を紹介され、その活動にヒントを得ました。学校にアプローチして、子供から親へと環境活動の輪を広げること。それは、小学校教育に必要なのは、人権、平和、道徳、環境で、目に見え分かり易く、実行して成果が見えるのが環境です。環境を知り、親しむことは他のものごとの理解と密接に関連しているのです。現在の会員数は25名で、主な活動として、地球温暖化防止の啓発と実践活動の推進を目指した2つの事業を中心にしています。

活動内容

 子供から成人まで

環境セミナー
団体の活動紹介スライドショー 環境セミナー

平成22年度奈良県地域貢献活動助成事業として2つの事業を行っていています。(右の「・・・こんな活動をしています!」をご覧ください。)

 成人向けの「環境セミナー」

平成21年度から開催しているセミナー・ワークショップ・交流会であり、年間8回の開催です。ここでの課題は、回を重ねる度に人数が減って、顔ぶれが固定化する傾向が出てきたことです。大ホールで多くの人を対象にするより、自治会や婦人会などの地縁団体に重きを置こうとしていますが、団体名が一般に知られていないこと、環境問題に興味を示す人々が少ない為、地縁団体の代表者は世話役を嫌います。信用度のある生駒市役所に人集めの仲介をしてもらうことで推進しようとしています。

 子ども(小学生)向けの「こどもエコライフチャレンジ」学習

学校の夏休み、冬休み前の「事前学習会」と、休み中の「実行」、休み明けの「振り返り学習会」の3ステップから成り立っています。こちらは、平成22年度にスタートした活動で、年間24回開催され、子供から親に広げる環境意識の啓発事業です。分かり易く要点を押さえたテキスト、長期休暇を挟んだ3ステップ研修と活動結果診断書の発行に特長があります。

「こどもエコライフチャレンジ」のテキストの中にあるチェックリスト項目に答えると、休み中の活動の成果を、参加者全体と個人の対比をレーダーチャートで示すとともに、アドバイス内容が自動的に作成されるプログラムを用意しています。一方向の集合研修には無い体験型のワークショップの良さとして、親も巻き込み、将来を見据えた活動を開始できたことに成功の実感を得ています。

事前学習会 (地球温暖化についての説明) 振り返り学習会 (4~5人によるワークショップ) テキストと活動結果診断書
事前学習会 (地球温暖化についての説明) 振り返り学習会 (4~5人によるワークショップ) テキストと活動結果診断書

学童保育(がくどうほいく)は、「放課後児童クラブ」と呼ばれることが多く、大竹さんはこの活動もされています。学習時間内の環境学習だけでなく活動プログラムの組み方次第では、「放課後児童クラブ」の時間を活用できるかもしれません。運営基準や指導員の身分を明確にしたり、財政基盤を作るなど、歴史の割にはまだまだ解決しなくてはならない課題の多い「放課後児童クラブ」の実態ですが、社会の知恵を伝える仕組みとして核家族、少子化時代には大変貴重です。学習時間内放課後に関わらず、京都府の事例などを参考に教育費の一部としてNPO活動費が引き当てされることが望まれます。

広報として、生駒市の広報誌の活用、市営広報設置場所へチラシ配布、個人宅へのチラシ配布などを行っています。平成22年度、生駒市との協働により「こどもエコライフチャレンジ」学習を開始し、さらに生駒市内他団体(全54団体)との交流を模索中で、新年度には協働の活動計画を策定の予定です。課題となるのはやはり後継者と安定した資金確保となりますが、先ずは実績を積み上げ、広報を確実に行い地域社会の信用を得る、「溝板営業」ならぬ「溝板環境活動」を続けることでしょうねと言われます。

 最後に

桐木さんたちは、『地球温暖化の問題に関し、ほとんどの方は、危機意識をお持ちになっておられます。しかるに、ご家庭でのCO2削減の実践活動はまだまだ進んでいません。 「自分ひとりが行動しても、世の中は変わらない」「行動しなくても罪を受けることもありません」 との認識であります。 世界がこの考えで進みますと、2100年には、地球の平均気温が6.4℃上昇し、人類は完全に滅亡してしまいます。 いま、「ひとりが変わらなければ、世の中、変わらない」との意識に、変革していかなればなりません。 いま、CO2を減らさなければ、子どもたち・孫たちの未来はありません。皆さまの絶大なるご協力をお願いいたします。』そして、『「こどもエコライフチャレンジ」活動プログラムを生駒市全小学校に展開すること、奈良県、生駒市、地域社会との連携をより緊密化し、地盤を磐石化させることが望み』とされています。

環境の範囲は大変広く、地球温暖化以外にも、個人の収入や財産を基にする生活水準とは別の、人の生活圏、心の豊かさとしてのクオリティ・オブ・ライフの意味を学ぶ上で、「環境」を外しては決して理解できません。論より「溝板環境活動」、活動とともに広報にも力を入れて欲しいものです。

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