陶磁器の循環系社会の構築を目指して活動をしています。
特定非営利活動法人 日本ワンディッシュエイド協会

活動地
生駒市・奈良市・大和高田市
概要
家庭でいらなくなった陶磁器類(食器)を回収し、希望者に備品を再利用してもらうための「もったいない陶器市」を開催しリユースの促進を図っています。
投稿日
2011年9月22日
団体ロゴ

何気ない生活の中からふと「これってなんとかならないのかなぁ…」と思うことってたくさんあるのではないでしょうか? この会の活動はお菓子の食べ歩きが大好きな主婦(私)が家にたまってしまう陶磁器製のスイーツカップを燃えないゴミとして捨ててしまった後の行方を知り、「なんとかしなきゃ!」と思ったことが発端です。

現在、ほとんどの自治体で燃えないゴミとして出される陶磁器類は、最終処分場に埋め立てられているのが現状です。しかし、陶磁器もビンや缶と同じように『きちんと分別すれば』また器の材料として生まれ変わることができます。ですから、器を最終処分場に埋め立てるのではなく、使える材料にできるような社会の仕組みを作りたい…そんな思いからNPО法人日本ワンディッシュエイド協会が発足しました。

立ち上げ時は、奈良県生駒市に住む主婦5人で2006年にOneDishAid食器リサイクルの会としてスタートし、その後の2008年にNPO法人化を果たしました。2006年にスタートした陶磁器(食器)の回収&もったいない陶器市(リユース市)の活動は地域に広がり、2008年には生駒市との協働事業へと発展しました。

陶磁器製食器の回収からスタートし、現在はガラス製食器も回収できるようになりました。現在、生駒市での陶磁器、ガラス食器の回収量は30トンを超え、その60%はリユース(再利用)され、40%がリサイクル(再資源化)されています。5人で始めたことですが今では73人の会員が活動しています。

活動内容

最初の活動は「食器が、また資源になればいいなぁ」というような個人レベルのスタートで自宅前に回収ボックスを設置しました。本当に気軽な気持ちで設置した食器の回収ボックスに4カ月で400キロもの食器が集まってしまい・・・ご近所さんやお友達が集まって・・・会としての活動がスタートしました。当初は岐阜まで重量のある陶器を自家用車で運んだり、宅配便を利用したりしましたが、自費では限度がありました。とにかく活動を維持する為のお金の工面にすごく苦労をしました。

活動は自分たちの想像をはるかに超えた大きな反響があり・・・その為メディアにはたくさん取り上げていただきました。メディアに取り上げられるとまた大きな反響が返ってきて・・・その繰り返しでした。自分たちが日々おこなっている活動の規模以上に、メディアに取り上げていただいたり、反響があったため・・・その反響に追いかけられるように日々活動をしていました。活動をスタートして2年目の2008年には、西日本初の行政との協働事業にまで発展することとなり・・・小さな活動でもきちんと思いを持ってやり続けていれば社会は変わっていくのだと実感しました。

もったいない陶器市
もったいない陶器市

 もったいない陶器市

生駒市との協働事業となってからは、陶器市に遊びにこられたお客さんがたくさんボランティアスタッフとして参加してくださるようになり、身近な地域でのボランティア活動や環境活動のきっかけの場となっていることがとてもうれしいことです。

もう1つうれしいことは、陶磁器製の食器のリユースリサイクル事業がスタートしたことがきっかけで、生駒市の不燃ごみの中間処理企業(関西メタルワーク株式会社)が、私たちが回収できないその他陶磁器(植木鉢や花瓶・置物等)を分別し資源化する仕組みを構築してくださり、そのため生駒市の陶磁器類はすべて資源化することができるようになったことです。

この仕組みによるゴミ減量は80トンを超え、ゴミ減量に大きく貢献されています。また、この仕組みを構築してくださったことがきっかけで、回収現場にたくさん集まってきていて頭を悩ませていたガラス食器も資源化できるようになり・・・行政・企業・NPOが協働することにより、色々な連鎖が生まれ、想像をはるかに超えた仕組みや成果が得られたことは本当にうれしく思っています。

 スイーツプロジェクト『デポジット』に着目

私たちのもう一つの活動の柱に「ワンディッシュエイドスイーツプロジェクト」があります。このプロジェクトでは私たちが集めた廃陶器を材料にして再生菓子容器を開発し、お菓子屋さんで「デポジット」という仕組みと一緒に社会に広げる活動をしています。

簡単に言うと、ビール瓶や牛乳瓶と同じで、使い終わった容器を販売店に持ち帰ると容器代を返金してもらえるというものです。ワンディッシュエイドカップは、お店に持ち帰ると30円返金してもらえます。またこのカップ1つに付き、2円の基金が含まれていて、基金は植林活動や環境保全活動、社会福祉施設に寄付しています。この運動は現在全国29店舗のお店でスタートしています。

デポジット 環境講座・子供環境講座
デポジット(図をクリックして拡大) 環境講座・子供環境講座

 環境講座・子供環境講座

子どもたちへの環境教育にはとても力を入れています。体験しながら、楽しみながら、環境のことが学べるような講座を心がけています。再生粘土を使った陶芸教室や、ワンディッシュエイドカップを使ったお菓子教室や、ポーセリング(絵付け)講座を行っています。講座の前には必ず環境のお話をしたり、DVDを見たりして身近な陶磁器のゴミについて考えてもらっています。

まちづくりを目指して

団体の設立以来、これまでの活動を思い出すと、活動に参画する人たちが楽しみながら社会的な問題解決がなされる仕組みが、うまく形になってきたように思います。楽しみながらだからこそ、人もたくさん集まりますし、継続もできるように思います。

私たちの活動は陶磁器のゴミを減らすだけの活動ではなく、コミュニティーの場作りであったり、学習する場であったり、新しい仕組みを提案する場であったり・・・・。自分たちの暮らす街が、生きる社会が、今よりも楽しくなるようなお手伝いが少しでもできたらと思い活動しています。

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