都市との交流で棚田に活力!これからも幸せと言う味のする美味しいお米を作り続けます。
特定非営利活動法人 明日香の未来を創る会

活動地
高市郡明日香村稲淵地区
概要
棚田景観・環境保全事業・都市農村交流事業・地域資源有効活用・環境教育事業・ブランド化事業他
投稿日
2010年9月6日

棚田問題は全国的な問題ですが、それぞれの地域性があります。幸い、奥明日香は歴史的風土地域として、全国的な知名度があります。古都保存法、明日香法により守られている地域としての特質を生かして、私たちは、多くの人に棚田景観保全のネットワークを広げ、棚田と都市が共生できる社会を実現するために努力します。

明日香稲渕の棚田
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明日香稲渕の棚田 稲淵のロケーションマップ 棚田宣言

大都市大阪や京都に近い地の利、地域資源(歴史的風土、ほたる、彼岸花、動植物など)、良質な水と昼夜の温度差の条件が生み出す美味しい米、その良さを引出し、守るだけではない日本の古里に相応しい文化を発信し続ける攻めの地域興しに取り組んでいます。

活動に参画する人たちの励みになる仕掛け、加えて支持、賛同する仲間を増やすこと、農作業を指導するインストラクターの高齢化と減少を組織で支える中核リーダーの育成、これらが活動の中心になります。

それには何より地元住民の自治活動との親密な関係の下に、明日香稲渕の棚田を都市住民に解放して稲作をしてもらい、農作業を通じて明日香の歴史的景観を地域住民と共に楽しく保全して行くこと、このことを目的に、今から16年前に棚田オーナー制度を導入しました。都市住民との交流事業もさかんで、春の「蓮華まつり」や秋の「彼岸花まつり」等のイベントには大勢の人が訪れます。棚田景観・環境保全事業、都市農村交流事業、環境教育事業、ブランド化事業、その他文化発信事業を繰り広げて行きます。私たちはこのような団体です。

活動内容

 棚田景観・環境保全事業

明日香の棚田オーナー制度は「作業参加・交流型」を採用しています。荒田起こし、苗代作り、代掻き、畦塗り、苗とり、田植え、一斉草刈、稲刈り、脱穀籾摺り、ススキ作り等で年間6回以上明日香に来て農作業をして頂きます。作業は基本的にすべて手作業で行いますが、技術的なことは村の人たちが指導します。この農業技術指導者の人たちを「インストラクター」と呼んでいます。又、平成23年度からは、経験を積んだオーナー(都市住民)にも農業技術指導者の一角を担ってもらうため「インストヘルパー」制度を設けて、高齢化する村人(インストラクター)の後継者の育成も図っています

畦塗り 田植え 稲刈り 籾摺り
畦塗り 田植え 稲刈り 籾摺り

今年度(平成23年度)の会員数135人です。会費は年間40,000円(内10,000円は会費)としています。農作業には畦塗りや田植えなど技術と経験が必要な難しい作業もありますが、各オーナーは、インストラクターやインストヘルパーの指導を受けながら、農作業を楽しんでいます。収穫高はその年の気象条件によって変わりますが、概ね1区画60kgくらいのお米が収穫出来ます。

 都市農村交流事業

蓮華まつり

都市住民との交流事業は、1月の綱掛神事から始まって、3月のオーナー説明会と棚田宣言の採択、4月の蓮華まつり、6月の蛍鑑賞会、9月の彼岸花祭り、そして11月の収穫祭等のプログラムを用意しています。そして翌年2月頃にはオーナー有志と村人とが炭焼き体験もしていただけます。

春の蓮華まつりは、棚田オーナーとインストラクターとの顔合わせといった性格を持っています。新たに加わったオーナーもベテランオーナーも分け隔てなく春の暖かい日差しを浴びながら、村で用意した豚汁や薄揚げを炊き込んだご飯、バーベキューを楽しみます。又、パン食い競争や丸太きり大会、そして23年度には新たな試みとして「棚田でファッションショー」も開催して大いに盛り上がりました。

又、秋の彼岸花祭りは、恒例の案山子コンテストを実施しており、毎年数千人の観光客が明日香稲渕を訪れます。他にも夏の盆踊りや秋の収穫祭、冬の炭焼き体験等があります。明日香は大阪や神戸の大都市から比較的近いこともあって、都市と農村の盛んな交流が大きな特色のひとつでもあります。

 環境教育事業

今後は環境教育にも取り組んで行く計画があります。平成23年6月には、およそ100人が参加して「蛍から学ぶ明日香の自然」を開催して大変好評でした。8月には「夏の棚田の学習会」と銘打って水性植物や水性生物の観察会を実施します。又、地区内に造成が予定されている「生物群集の生息空間」ビオトープを活用した各種プログラムを計画しています。

飛鳥川には蛍が生息しています。蛍が生息するためにはどのような自然の条件が必要なのかを学ぶことから、私たちの暮らしを見直してみよう。こんな発想から「蛍から学ぶ明日香の自然」を開催しました。法人のホームページや新聞などのメディアから約100名の応募がありました。明日香で採れた食材を使った夕食も好評で、これからも続けて行きたい事業です。その他に、夏の棚田の学習会など自然観察などの環境教育事業に取り組んでいます。

 ブランド化事業

アスカの棚田米の原点は明日香川の水です。水は四季折々に様子を変えて、あるときは手の切れるような冷たさ、そしてあるときはやさしい暖かさを見せてくれます。そんな寒暖の差がおいしい米を作ります。明日香稲渕の棚田米を地域ブランドとして確立させるため、供給量の確保と法人HPを使ったインターネット販売も計画しています。

予てより、明日香村地域振興公社を通じて産直販売が行なわれています。又、各農家の直販による「明日香棚田米」の販売が実施されており、一部で「明日香棚田米」は浸透しつつあります。しかし地域ブランド確立には供給量の確保や、販売システムの導入などの課題があり、現在検討中です。

 その他事業

明日香川には稲渕地区に「男綱」と呼ばれる注連縄がかけられています。そのほかに明日香稲渕地区には飛鳥時代の学問僧。南渕請安の墓や、飛鳥川上坐宇須多岐比売命神社などの有形・無形の文化財が多く有ります。又、その他にも風俗慣習、伝統芸能、民族技術など失われつつある地域の民族文化を映像で記録する事業も計画中です。映像による記録は、文化の記録保存のみならず、伝承や後継者の育成、更には広報や普及といった広範囲な活用が期待されます。

無形文化財映像記録事業を具体的に進めるための計画、制作委員会の設置などを検討しています。更に他のNPO法人や各種団体との協働による事業も検討しています。

 未来を創る

15年間活動を続けてきた任意団体「棚田ルネッサンス実行委員会」を発展的に解消して平成22年11月にNPO法人化しました。公的に認められた団体としてのメリットをフルに活かし、設立理念にも掲げた棚田景観保全のネットワークを広げてゆきたいと思います。多くの方々のご理解やご支援を頂きたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

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