美しく、住みやすく、活力のあるまち目指して
社団法人 奈良まちづくりセンター

活動地
奈良市および各地
概要
まちづくり 美しく、住みやすく、活力のあるまち目指して
取材日
2009年8月5日

8月5日、奈良町物語館の2階にある事務所で、社団法人奈良まちづくりセンターの室理事長にお話を伺いました。この日は「なら燈花会」の初日。 物語館のある自治会が独自の取り組みをされており、取材後、ろうそくに火をつける等の経験をさせて頂きました。

社団法人奈良まちづくりセンターは活動の歴史が古く、帯解で生まれ育った初代理事長の木原さんが、東京での生活時代にまちづくりの必要性を 感じ、1979年に伝統的町家の残る奈良町の町並みの保全・再生と活性化を目的に任意団体「奈良地域社会研究会」を設立しました。

これは、当時、元興寺界隈を分断する都市計画道路計画が明るみになり、寺界隈の生活環境が劣化することを憂い、この保全を目指す活動の為、 14人の若者達が団結した組織でした。その5年後の1984年に社団法人格を取得し、様々な調査研究活動による提案を通じて、市民主導行政支援型の まちづくりを進めてきた団体です。

奈良町がかつての賑わいを取り戻しつつあることは成果の一つです。また、現在の会員は約150名ですが、ここから「奈良町座」や「さんが俥座」 等も生まれています。これまでの主な活動として、1995年に「奈良町物語館」を開設し、2004年には奈良町のみなさんとロングイベント「賑なら まち・25」を開催。2006年に「奈良市ならまち格子の家」の指定管理者を受託。また中断していた海外との交流も2003年タイ・チェンマイとのま ちづくり交流を手始めに、マレーシア・ペナン等のアジア諸都市との交流を進めています。

奈良町物語館 発表会
燈花会の奈良町物語館 奈良町物語館でのイベント

これまでの主な活動として、1995年に「奈良町物語館」を開設し、2004年には奈良町のみなさんとロングイベント「賑ならまち・25」を 開催。2006年に「奈良市ならまち格子の家」の指定管理者を受託。また中断していた海外との交流も2003年タイ・チェンマイとのまちづくり 交流を手始めに、マレーシア・ペナン等のアジア諸都市との交流を進めています。

活動内容

まちづくり支援活動

県内に多数残っている歴史的な町並みの調査、景観づくりや歴史的建造物の活用に関する行政への提案、三輪地域における景観づくりに 関する調査とシンポジュームの開催等の活動を行っております。

今年10月、奈良の景観を共に考える、創るため、奈良県、 NPO(奈良デザイン協会、政策研究ネットワーク「なら・未来」)と共同で「県民景観学校」を開校します。現在、参加者募集中です。 詳細はホームページ(http://www4.kcn.ne.jp/~nmc/)をご覧ください。

今井町 三輪駅付近
橿原市今井町(寺内町) JR三輪駅周辺の「町中風景」

まちづくり海外交流活動

「日タイ修好120周年記念事業」の一環として、チェンマイ市で「市民主体による景観保全と地域防災の可能性を探る」をテーマに地域交流 フォーラムを開催。当日、産・官・学・NPO・民間等から114名が参加、充実した議論が展開されました。お互いに古都という共通点や、 多民族が共生している姿に学ぶべきものがあるのだそうです。

アジアまちづくりワークショップを韓国で開催。韓国(ソウル・全州)の歴史的町並み保存の現状、特に伝統的都市住居である「韓屋」の保存 状況を調査・報告。ソウル市の担当者や韓国国土研究院と日韓まちづくり交流や町並み保全等について意見交換会を行いました。    

チェンマイ
チェンマイ市の景観

まちづくり海外交流活動

大学の垣根を越えて奈良町が好きで奈良町物語館に集まった学生を中心とするグループに「ならまち楽生座」があります。奈良町の人と 交流し、奈良町について様々な視点から学ぶことを目的としています。毎年、夏のイベントと「学生論文の発表会」を主催、わらべうたフェ スタへの参画、奈良町を紹介する地図の作成等の活動をしています。

遷都1300年祭を契機に、4市4団体で構成される「暗越奈良街道サミット」が企画され、これに参画しています。暗峠奈良街道は奈良と大阪を 結ぶ最短の官道です。その沿道には歴史的な雰囲気が随所に残っており、沿道の活性化を図るために大阪市東成区、東大阪市、生駒市の市民 グループと連携して進めています。

カクテルバー 子供向けイベント
2009年8月9日 カクテルバー(町内主催) ならまち楽生座子供向けイベント

取材を終えて

発足の1979年から数えると30年の歴史を持つ団体らしく、その業績はここでは説明しえない内容が有ります。行政の主導する都市計画 道路計画に、未来の計画性を訴える活動が反対運動と誤解されつつも、「若者14名からスタート」した住民活動がやがて市行政の理解に繋がり 「奈良町都市景観形成地区」指定として実を結ぶこととなったその若者達も、今や孫に囲まれる生活。そのような中での課題は運営スタッフの 高齢化、マンネリ化、運営資金(会員の伸び悩み、賛助会員の減少)、事務局機能不安定(ボランティア頼り)にあると伺いました。

各地でまちづくりが活発化してきています。その先駆け的な存在と考えますが、少子高齢化時代は確実に進行しているこの時こそ、住民の安心、 安全、快適を確保したなまちづくりは最優先の目標であるはずです。初心を確かめ、「住まいの作法」の定着を目指して、若き学生の力、会費を 含めた寄付の集まる運営の模範となることを期待します。



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