親と幼児教育を目指す若者への啓発
特定非営利活動法人 コロボックル

活動地
上牧町片岡台 片岡台幼稚園 
概要
子育て支援 親と幼児教育を目指す若者への啓発
取材日
2009年 7月 4日 

西大和片岡台団地の子育て支援

上牧町

コロボックルの活動拠点のある西大和片岡台団地は、大阪のベッドタウンとして開発されたところで、大阪都心まで通勤時間が 一時間圏内にありますが、ニュータウン共通の課題「オールドタウン」化が懸念される状況も背後にあります。コロボックルの母体、 片岡台幼稚園は、近隣の香芝市、広陵町なども利用者の圏内と聞き、子育てに関する共通課題が散在するものと思われます。 月一度の、親子の遊びの広場活動を行う日に合わせ、活動場所の北葛城郡上牧町片岡台の片岡台幼稚園で、NPO法人コロボックルが 目指す「子育て」とは何かを、園長でもある、辻井典子理事長にお聴きしました。

学力だけでは足りない

子供は国の宝といわれますが、その割には行政対応の遅れが気がかり。米国では幼児教育に携わるものは大学で6年間勉強し、内一年 は現場実習を伴う、大学医学部並みの配慮があるのに比べ、日本の実態は及ばない状況。 

学力は全国でも高レベルの奈良、しかし生活習慣の悪い子供の多い県とされ、モンスターペアレントは幼稚園にも及び、実習に訪れる 幼稚園教員を目指す学生の基本生活能力に接すると、そのレベルについて、とてもじっとしては居られません。ですから、子供たちを 取り巻く環境から考えずに、幼児教育はありえません、と、祖母から数え3代目と言われる幼児教育者の辻井さんは力説され、1972年 頃に片岡台幼稚園が開園される以前から幼児教育に関わり、長い間のご経験から生まれる情熱と教育者としての信念が伺えます。

辻井さんのご推奨

園児260人を抱える片岡台幼稚園の園長、奈良県私学審議会委員、奈良県私立幼稚園連合会副会長、結婚ワクワクこどもすくすく 県民会議委員などの業務の傍ら、幼稚園利用者から、「休みの日も利用できたら良いのに」との声をきっかけに、NPOコロボックルを設 立されました。 さらには、0歳児から受け入れる保育園を、NPO法人として運営することもできるのですが、と言われ、もし実現でき れば、女性の社会就労復帰に貢献するものと思われます。

幼児保育、教育を取巻く様々な課題があり、とても語り尽くせないものがあります。特に、子どもに対する親の接し方に問題があり、 これを正していく努力が必要であり、啓発の講演活動を行っている、と辻井さんは熱っぽく語っています。

その本質は「人」 としての子供の姿がどれだけ見えているのか、人口の環境や親のエゴが障害になっていないのか、昔話の窓から今の世界を覗くと案外 見えてくるものがあり、「昔話」はとても良いですよと、辻井さんは言われます。

コロボックル

コロボックル

コロボックルは、アイヌ語でふきの下に住んでいる小さな人を表し、子供の神様のこと。 人には見えないというコロボックルと一緒に遊ぼうというコンセプト。遊びは「好奇心」 「やる気」を育みます。

子供たちを大切に思いながら多くの経験をさせたい、子育てに関心のある大学生の育成に 努め、健全な社会の発展に寄与したい、子育てに悩んでいる保護者の支援や、働いている 保護者の社会参加の助けをしたい。そのような想いが込められています。

「遊びの広場コロボックル」は幼稚園の休みの日、 空いている幼稚園の設備を利用させてもらい、地域の0歳から3歳までの子供とその家族の遊びを支援し、子育て相談にも応じています。

活動内容

こんな活動

地域のボランティアの皆さんと共に、ミュージック・ケアー、ムーブメントで遊ぼう、民俗楽器に触れよう、パネルシアター、 人形劇を見ましょう、ミニコンサートを楽しもう、3B体操をしよう、親子で身体を動かそう、 英語絵本の読み聞かせ、等々を行って きています。

「遊びの広場①」 3B体操の道具Bellを使った遊び 「遊びの広場②」 ビニールだって遊び道具 笑顔がいっぱいです
これからの計画

子育て支援、人材育成事業、講演活動、子育て相談室、親子コンサートの開催、病院の病連訪問、学生の人材育成支援、遊び出前など 「遊びの広場」以外の啓発活動も充実させる計画で、既に大学や 学校での出前講義をされています。

活動日

土日祝日(幼稚園の休みの日)に月一度で、人材育成は要請都度行います。

他団体の協力

  • ミュージック・ケア     ・・・ 中学校教師による演奏
  • 子育て支援         ・・・ 他国の楽器演奏
  • 大阪リクレーション協会 ・・・ 県下各種委員会への参画
このような横の繋がりを強め、協力し、協力してもらう関係に支えられた上手な活動の広がりができています。

取材を終えての一言

幼稚園経営者の理解で園が休み中の施設を無料で使用できる強み、県下の各種委員会や個人的な勉強会の人的ネットワークを通じ、 各種イベントをボランティアで支援してくれる人達が居る。その根源には、訪れる親、祖父母、次世代を担う幼児教育の研修生の受入 れ、マスコミ、幼児教育向け出版物等、辻井さんが幼稚園を運営するなかで気付く問題意識の高まりとともに、発言し、指導を行って いる熱い心に共感する人々が集まってくるものと思います。職務上、啓発活動と後継者育成の立場にもあり、益々理解の輪を広め、 奈良県発の 「もてなし」の心を育んで欲しいものです。



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