地域の教育力を活かし、世に役立つ人材を育成する
特定非営利活動法人 宙(おおぞら)塾

活動地
主に奈良市
概要
文化の心を学ぶ(栄心塾)、自然の和を学ぶ(青塾)、基礎学力を身につける(あすか塾)、環境啓発などの総合的な学習の場づくり
投稿日
2011年3月8日
文部省による「コミュニティ・スクール」解説動画

自由競争社会という現実の中で、希望校への進学を支援する営利を目的にした教育機関学習塾により、子とも達が自然や本物に触れる機会が少なくなってきました。この学習塾と学校や行政、地域が協力関係をうまく結べていないのは塾が受験目的に特化した弊害です。

本来の教育はこのような先鋭的な能力開発ではなく、地域の文化、自然、優れた人々の触れ合いから人間性を育むものでなければなりません。宙塾は新しい教育機関として、NPO法人が作る学習塾を目指して、奈良から日本のモデルケースに数えられる新しい教育形態を作り出す活動をします。地域に密着し、学校や行政とも協力し合い、NPOやボランティア組織が地域との掛け橋になって、地元の学校や公民館などを拠点として地域を子ども達の教育の場とする、新しいコミュニティースクールの構築を目指しています。

地域で活躍する様々な分野の専門家達(詳細は下記ホームページを参照ください)が集まり、青少年に対して「大切に守っていってもらいたいこと」「理解してほしいこと」などについて、その熱い思いを、体験を通して伝えていく学びの場を提供しています。それにより社会に役立つ優しく心豊かな人に育ってほしいというのが会員の共通の願いです。

宙塾は主に3つのプロジェクト(「あすか塾」「栄心塾(えいしんじゅく)」「青塾(あおじゅく)」)と物販の「白水」グループ、広報を担当する「一樹(いちじゅ)」グループで構成しています。

活動内容(ホームページトップ)
活動内容(ホームページトップ)

 あすか塾 人間は能力のもとに平等なのではなく、「前向きにがんばる心・素直で美しい心のもとに平等」であり、そういう心さえあれば、社会のさまざまな分野において、誰もがその人独自の優れた才能を発揮する無限の可能性をもっていると考える、学習補助(補習塾)と教育相談の場です。

 栄心塾 地域で育まれた文化を学び、それを今に受け継ぐ人たちの心に触れることができる機会を提供します。地域の文化をとおし、地域の景観や近隣の人を大切に思い、地域で生活が出来る社会環境を考える能力を培います。

 青塾 自然と調和した生き方を学ぶ、自然・環境部門です。農業体験、野外活動、環境講座、環境保全活動(森林体験活動・菜の花プロジェクト)などを行っています。

活動内容

能楽師(シテ方)、彫刻家(一刀彫)、料理研究家、コルクボード昆虫画家、刺繍、絵手紙など、その道の達人を中心に各教室や野外活動、農作業体験、菜の花プロジェクト、森林体験活動など年間に30回程度のイベントを行っています。

 「青塾」プログラム

野外活動 菜の花プロジェクト 森林体験活動
野外活動 菜の花プロジェクト 森林体験活動
  1. 野外活動
    宙塾理事・橋本高志氏の主催するNPO法人ゆめづくりあそび屋が中心となり、春は日帰り・夏は1泊2日で青少年野外活動センターにて自然に触れ合うファミリーキャンプを行って います。他団体の野外活動と違うところは、ファミリーで参加することが原則になっていることです。アスレチックや集団での食事作り、キャンプファイアーなどは一つの家族だけで行 っても、盛り上がりに欠けるし、一人で複数の子どもをお持ちのご家族では、一番小さい子に付きっきりになり、他の子どもに目が届きません。それを宙塾スタッフが間について、 一つ一つ自分の力で出来るようにサポートします。
  2. 菜の花プロジェクト
    「奈良県環境県民フォーラム(以下県民フォーラム)」の自然環境分科会のメンバーが中心となって作っている、ネットワーク組織「大和の国・菜の花エコプロジェクト(http://yamatonanohana.dip.jp/)」の中の奈良市フィールドの取り組みです。地元自警団や地域のボランティアグループなどと連携し、年間8回の行事を行っています。特に4月の「菜の花祭」では菜の花てんぷら・焼きそばのふるまい、ゲームコーナーがあり、また10月の「菜の花移植作業」ではサツマイモ掘り・焼きがあるなど、自警団との共催で行うこの2行事はチョーお勧め! のんびりとした時間の流れの中で、「昔からの農法が何一つごみを出さず、有効に利用した素晴らしいエコ活動であったこと」を学びます。
  3. 森林体験活動
    5月には奈良市の高円山周辺ハイキングに行きます。10月には人工林で間伐・集材などの林業体験と、その間伐材を使った木工体験、11月には木工クラフト体験と年4回活動を行っています。 高円山頂上の大文字焼きの斜面から見る奈良盆地の眺めは奈良随一と言われます。林業体験では、人工林を維持するために大切な作業である間伐作業や集材作業を学びます。木工体験では、間伐作業で得た間伐材を使って木の椅子や机をつくります。その机や椅子を他のイベントが行われるときに使用します。普段は少し遠くにある森林を身近に感じ、森林のすばらしさ、大切さを学んでいきます。

 「栄心塾」プログラム

大和料理を学ぶ 夏休み 親子一刀彫教室 親子で楽しむデッサン能
大和料理を学ぶ 夏休み 親子一刀彫教室 親子で楽しむデッサン能
  1. 大和料理を学ぶ
    宙塾理事・木下喜美氏による料理教室を毎年6月におこないます。テーマは大和に伝わる郷土料理や家庭料理。例えば柿の葉寿司、葛料理、大和鶏肉を使った料理など・・・毎年メニューは違います。普段は食卓にのぼる機会の少ない地元奈良に伝わる郷土料理に触れ、子ども達は大喜び! 「奈良にこんな料理があったんだ!知らなかった!」「おいしい!家でも作ってみたい!」 という声もたくさん! 奈良の郷土料理を通じて、地元の文化を学びます。毎年人気のプログラムです。
  2. 夏休み 親子一刀彫教室
    宙塾理事・奥田裕氏による2日間のプログラムです。夏休みの2日間で行われ、奈良の伝統工芸である一刀彫を親子で体験します。毎年、次の年の干支を題材として自分のオリジナル作品を作り上げていきます。ノミを使って彫っていくのですが、簡単そうに見えてこれが難しい!残したい部分を彫ってしまったり、彫りたい部分がうまくかたどれなかったり・・・。お手上げになって先生にゆだねることもしばしば・・・、それでも2日間かけて彫り上げた自分の作品に参加者は大満足!リピーターの多いプログラムです。
  3. 親子で楽しむデッサン能
    宙塾理事・植田恭三氏による夏休みのプログラムです。毎年違う演目をひとつとりあげます。能の構成をわかりやすく説明してもらい、能の動きや能で使う楽器の体験コーナーの後、ぺープサート(紙人形劇)で大まかなストーリーを面白おかしく演じ、身近に能を感じてもらう体験をしたあと、クライマックスの部分だけ(15分程度)、目の前で奈良金剛会シテ方、植田恭三氏演ずる生の能を鑑賞します。その迫力に子どもたちも大人達も息を飲み、周りの空気さえ凛と感じるようになります。 日本に伝わる素晴らしい伝統文化をとても身近に感じることのできる、贅沢なプログラムです。

 <<森と暮らしプロジェクト>>

奈良県の面積の77%は森林で、そもそも森林は「二酸化炭素を吸って酸素を供給する」という地球温暖化防止のためにとても大きな役割を担っています。 しかし今、荒れた森林が増えています。本来ある森林の力を活かすため、私たちに何が出来るのかを考える<<森と暮らしプロジェクト>>にぜひご参加ください。

blog

日々の活動をブログ「宙日記」に綴っています。


 終わりに

一つあるいは複数の中学校区でこのような今までに無い教育が出来ればよいと思います。学校教育だけではフォローできない教科教育の補助をするとともに、社会に繋がる活きた教科書として、地元で活躍する専門家などを集めて子ども達が大切なことを学び、みんなで優しく豊かな社会を作り上げていく学びの場作りが各地にも広がっていくことを願っています。

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