男女共同参画で招く地域事業の活力と地域力
特定非営利活動法人 ジャパンスピリッツ

活動地
大和郡山市
概要
男女共同参画で招く地域事業の活力と地域力 
取材日
2009年8月27日
大和郡山市民交流会館

8月27日の夕刻、NPO法人ジャパンスピリッツの森田理事長に大和郡山市民交流会館で開催された営業セミナー会場でお話を伺いました。

高学歴、少子化の時代にあって、職業を通じ自立を求める女性達にとって、子育てと両立する、生き甲斐のある職場の有無は社会的に大変重要な課題です。

現状の経済情勢は大変厳しく、中でも中小企業の多い奈良県では県外就職の比率が自ずと高くなりますが、子育てを考えると女性の就労問題は一層困難になってきます。このことを統計数値が物語っています。




森田理事長は乳業メーカーに勤めるバリバリの現役営業マン。2007年の春の出来事です。公民館を運営するNPOに所属する人から「男女共同参画のタイトルでは人が集まらないんですよ」との嘆きの言葉を聴きました。そこで、男女協同参画の意味や実情を聴き、大きな衝撃を受けたのだそうです。やりがいや充実感を感じながら安心して働き、子育てや介護、地域活動等、様々な活動に参画できる男女共同参画社会の実現をライフワークにしようと決心され、5年後の定年時に本格活動ができるよう10人のメンバーを集め2008年にNPO法人ジャパンスピリッツを立ち上げられました。

まず活動の手始めとして、奈良県の平成20年度男女共同参画県民会議委員に応募、見事委員に任命され委員としての活動を開始。2009年1月には内閣府、男女共同参画推進連会会議等と共催した「仕事と生活の調和」県民フォーラムのパネルディスカッションにパネリストの一人として参加されています。

活動内容

営業研究会で人を磨く

講師を務める森田理事長 セミナー会場

男女共同参画社会の実現には、雇用の受け皿となる奈良県の中小企業を元気にしなければならないと考え、中小企業に勤める女性の方をメインターゲットに、長年ビジネスで培ってきた営業マンとしてのスキルやノウハウを生かし、営業研究会(営業セミナー)をスタート。
最初は、企業にダイレクトメールを出してもさっぱり反応が無く、参加者が集まりませんでしたが、奈良の異業種交流会である「やまと若草会」との協働により、参加も徐々に増えてきています。

しかしまだまだ奈良の中小企業では人材育成を重視する経営者が少なく、営業研究会の広報活動を通じて人材育成の大切さを伝えていきたいとのことです。

セミナーパンフレットから抜粋 セミナーパンフレットから抜粋

営業セミナーは毎月第4木曜日の午後6:30~8:30、大和郡山市民交流館で行われます。「人間力を磨く」「営業力を磨く」を目標に講義と実践を織り交ぜた内容です。講師は森田理事長や税理士の方です。

セミナーテーマは以下の通りで、この日も女子2名、
男子13名、合計15名の参加がありました。費用は入会金2,000円、月会費が1,000円(テキスト代含む)です。  
詳細は、「NPO法人ジャパンスピリッツ」のホームページ(http://j-spirits.com/default.aspx)をご覧ください。

取材を終えて-NPO法人共通の悩み

自己実現の場、これに応える職場が県内に少なく、若年労働力が他府県に流出し続けている奈良県の特徴は、職場と生活の場の距離が開くことを意味し、子育ての問題にもつながっています。 森田理事長は、男女共同参画には、職場の創出が不可欠と2007年に気付きました。 受け皿が無いのならこれをつくろう、奈良の企業を強くするには売り方を変えること、その為の人材育成、特に女性に勉強の場を提供しようと始められた活動です。場所と時間を固定して定期的にセミナーを開催して利用者の便宜を図る、講師ご自身を録画して講義の質の向上を目指す、他団体とのパートナーシップで活動の輪を拡げるなど活動の工夫をされています。

このように想いを抱いていても、NPO法人による活動の最大の弱点は、社会的信用力と広報活動力が脆弱であることです。今回のように法人格を獲得したNPOがボランティア活動として低料金で営業セミナーを開催しても、NPO単独では多くの方への告知ができない、或いはネームバリューがないため参加者を増やすことが難しい状況にあります。

広報活動強化については県庁にある記者クラブや文化記者クラブへの報道資料の提供、信用力アップについては例えば県の男女共同参画課に後援を依頼する等の方法が考えられます。県との協働関係強化等により営業研究会の受講者が増え、男女協同参画社会の到来を期待します。



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