スマイルズ 奈良県内で活躍するNPOの紹介ページ

シニアの為のシニアによるシニアの気持ちでIT伝授
特定非営利活動法人 奈良シニアIT振興会

活動地
奈良市内
概要
シニア対象のパソコン教室の開催
取材日
2009年10月7日
背後に控えるサポーターの皆さん

教室で見たこと
奈良市マーチャントシードセンターのパソコン研修室で、パソコン教育を推進するNPO法人奈良シニアIT振興会の活動を取材させ ていただきました。 伏見理事長が講師、前田副理事、武内事務局長以下会員8名近くがサポーターを務める講習会のさなかでしたが、取材に快く対応いた だきました。大型台風接近中の悪天候にもかかわらず参加したシニア受講者に、数人に一人のサポーターを付ける体制の中、教職員 もされたご経験のある伏見さんによる和やかな雰囲気のパソコン教室でした。

始まりは奈良高齢者大学同期生の集まりから
奈良県主催の高齢者大学14期生が中心となって、シニア向けのパソコン教室を立ち上げ、奈良健やか支援財団、奈良産業大学の支援 で活動が拡大すると共に、多方面からの継続的なサービス提供の要望も受けて、2006年7月にNPO法人の設立をされました。

「奈良シニアIT振興会」の皆さんのうち、ほとんどが現役時パソコン、ネットワーク等IT関連業種とは無関係の人達。理事長を始 めすべての方が、独学または、研修会などでの知識習得で、現在はパソコンを使いこなし、研修を行なっておられます。

奈 良県は大阪のベッドタウンとして多くのサラリーマンが住んでいますが、これらの方々が、退職し何もすることが無くなったとき、 元気を維持することが難しくなります。特に、自宅に引きこもってしまうと、仲間を作り、体や頭を動かす機会が少なくなります。 そのような方々が新たな生き甲斐を見つけやすいように、そのお手伝いしようとの想いを込めた活動をされています。

ホームページ(http://www16.ocn.ne.jp/~nsit/)で詳細情報を発信されています のでご覧ください。

活動内容

このような活動をされています

「何もない中で、会友同士のボランティア精神のみを頼りにスタートし、公共機関の施設を利用させてもらうことで、思いを実現 することが出来ましたが、当時の公共機関があまり協力的とはいえなかったことが残念です。資金が不十分な中で、テキスト作り、広 報のチラシ作成など会員の自費持ち出しで、何とか運営して来ました」と、スタート時のご苦労を経て、今では、シニア対象のパソコ ン教室を月に7回程度開催され、受講者3~4人に一人を目安にして、サポーターの日程を調整しているという、受講者本位のサービス を提供されています。

マーチャントシードセンターパソコン研修室 県立図書情報館セミナールーム サポート状況 サポート状況

シニア同志の口コミで、「サポーターが多くわかりやすい講座」という評判で、他の講座を受けた後に、この講座を受けることで スキルが定着したという方もいます。NPO 立上げ当初、受講者を含めたハイキング、絵画等の同好会的な活動も加えたい旨の提案 がありましたが、パソコン研修の一点に絞り(まさに「選択と集中」で)取組んでこられました。

教材は、自作のものを中心に、市販のドリルも活用(受講者は事前に購入)しています。 講座の内容は、A、B、C と、初級から応用の3段階に加え、奈良産業大学の協力を得て夏季4日間、集中的に実施するシ ニアカレッジ研修の合計4コースがあります。コースは半年(12講座)又は一年間(24講座)など比較的長期間である事に特 徴があり ます。

左/県立図書情報館 上/奈良産業大学
下/奈良市マーチャントシードセンター

活動場所としては、奈良県立図書情報館セミナールーム(XP使用)、奈良市マーチャントシードセンター(Vista使用)、 橿原での教室、奈良産業大学(夏季4日間)、の4箇所です。

Bコース(ワードコース)の終了者が、音楽、写真を扱う上級(Cコース)に進むことになりますが、Bコース留年組みが 多いと聞きました。家で実際に活用することが少ないので操作を忘れることが理由のようです。 単にパソコンの研修でなく、 交流が楽しくて、パソコン研修に通ってこられる方もいるようです。

課題は、パソコン技術の進歩で、せっかく習った知識が使えなくなってしまったり、習うこと自体が目的になっている 傾向があったりすることです。ですから、技術変化に対応した講座の他、日常の活用シーンに合わせた講座を考えたい、 一例では携帯電話での情報サービスの利用方法の講習会も今後計画してみたいと言われ、楽しさに挑戦する気持ちを持ち続 けておら れます。

こんなこともやりたい

単に操作方法を教えるだけでなく、PCを活用した新しい生活スタイルを提案することを計画しています。例えば、デジタルカメ ラで写真を撮り、そのデータをパソコンで整理する。見たい時に、すぐに見ることのできる環境を作ることで、快適に暮らす。そんな 方法を伝えていきたいと考えていらっしゃいます。

さらに、パソコンテレビの活用方法や最新の電子機器の操作方法など、こ れまでなかったような研修の実施やトラブルに関する問合せに対し応える(お助けマンになる)ことも予定しています。

活動例

POAYパソコン教室としての活動の他に、奈良県情報システム課と協働で「e―古都奈良」普及のための講座開催、NPO法人「地域活 動支援センターぷろぼの」へのサポート派遣などを行っています。そして、シニア世代の受講者の中から新たな講師を育成し、その知 識を還元していく、そのような良い人材の循環を目指しています。その為に拡大することは望まず、地道な活動を目指されています。

今後の夢

『何時までも元気を維持するため、体を鍛えることとともに脳の活性化が大事です。脳の活性化にはパソコンを学習して新しい可 能性に挑戦するのもよいと思います。シニアをシニア同士で助け合って元気に生きていきましょう。県内の公共の施設を利用して、シ ニア対象のパソコン教室を開催したい、特に、インターネットを利用できる環境の下で、本会の趣旨であるシニアが時代に取り残され ないように実践していきたい』というのが伏見さんの思いです。

最後に、NPO立ち上げに大切なこととして3つのアドバイスをしてくださいました。

  • 継続させるためのビジョンを持つこと
  • 同じ思いの沢山の仲間を集めること
  • 仲間のボランティア精神が豊かであること

取材を終えて

シニアの日常生活の中でIT活用は楽しさや活動の世界を広げること、電子政府構想の一端として生活の利便性向上に役立つことなど 計り知れないメリットがあります。このような背景の中で、互いに学び、また、学んだことを同じ目線で広げる活動を、価値の循環をも 含めてなされている奈良シニアIT振興会の活動は、社会の要請にピッタリ合致したシニアPC塾と見えました。



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