私たちは中小企業のパートナー・行動派の技術者集団です
特定非営利活動法人 ATAC・MATE奈良

活動地
奈良全域
概要
永年の経験に基づく技術とノウハウを有する行動派の人材ネットワークで中小企業の支援とベンチャー事業等の育成
取材日
2010年3月4日
団体ロゴ

ATAC・MATE奈良は1998年に奈良県下の中小企業等の活性化を目指して設立し、2001年にはNPO法人の認定を受けました。

会員メンバーは主に企業OB等の技術者・専門職を中心にして15名で構成し、永年にわたり蓄積した知識、経験、ノウハウ、人脈を活用して中小企業支援、ベンチャー事業育成などにお互いが知恵を出し合い、学習し合い、人脈ネットワークを使って機動的に活動されています。この日も会員メンバーの会議があり、会議の後に皆さまにお話しを伺いました。

■ 机上の空論ではなく現場中心の支援活動

メンバー会議

奈良県の中小企業の多くは日々の生産活動と販売活動に追われて、企業活動を今より伸ばす、あるいは新規事業を展開する余裕や人材は不足しています。

たとえば現状設備のままで「生産性を20%~30%上げたい」、製品不良が多いので「品質管理を充実させて不良品を半減させたい」、売上を伸ばすために「製品コストをもっと下げたい」、「アイデアはあるけど具体化できない」、 「わが社独自の新製品を開発したい」など中小企業の悩みや課題に対してATAC・MATE奈良では豊富な知識・経験・人脈を持った複数のメンバーが企業のスタッフとチームを組んで、短期間で現場中心の支援活動を行い、課題が解決するまで継続します。

その活動は企業の生産活動・品質管理のみならず、環境保全・ゼロエミッション、ITのリフォーム活動などにわたっています。 特に奈良県下の中小企業は素晴らしい固有技術を持っていますが、管理技術と販売面に課題のある企業が見受けられます。これに焦点をあてて支援活動をしています。

活動内容

■ 奈良の特徴を生かした地域活性化

大和郡山は金魚で有名です。金魚すくい用和金などを対象に小さな池に数万から十数万尾を飼育していますが、池での飼育のため、においの問題や大雨が降ると金魚が池から流れ出るなどの問題があります。ATAC・MATE奈良では企業と一緒になって水槽での高密度養殖に取り組み、和金を通常の池での養殖に比べて約20倍の密度での成育に目途がつきました。

金魚の高密度養殖 通年養蚕 高糖度のさくらんぼ栽培

この他に、瞬間低温乾燥した新鮮な桑の葉で、一年中蚕が飼育できる方法を開発して、今志津川養護園(京都)で月1万頭の飼育をしています。また、桜の名所吉野で糖度の高いサクランボの栽培を応援するなど、奈良の地元の農林水産品を使った新製品・新サービスを発掘するお手伝いをしています。

ATAC・MATE奈良が設立時に提唱した、金魚・蚕・サクランボの3題話は、いま話題の農商工連携の先駆けと言えるでしょう。

■ ものづくり支援隊 出前セミナー

企業への出前セミナー

奈良県下の中小企業が持つ「独自のものつくり固有技術」の上に「ものつくり管理技術」を上乗せして、更に製品の競争力を強化するための「ものつくり支援隊 出前セミナー」を展開しています。

ATAC・MATE奈良から企業に講師を派遣して、就業時間後毎週1回実務的なセミナーを、ものつくり最前線で働く従業員を対象に行っており、現在までに3年間で延べ3000名が受講しました。

セミナーのコースは、・小集団活動の進め方 ・課題解決手法 ・品質保証・改善 ・工場原価削減 ・作業標準化 ・環境改善 ・3S、新5S の7コースがあります。現在は、中小企業緊急雇用安定助成金の中の[教育訓練]として短期集中型のセミナーを多くの企業が利用しています。

永年、企業の中で培ってきた専門知識や実務経験を生かし、中小企業の活性化や新規事業の創造に役立てるATAC・MATE奈良の今までの主な活動は以上の通りですが、最近の取り組みとして、自社からの廃棄物の排出を限りなくゼロに近づける「ゼロエミッション」、中小企業者と農林漁業者が経営資源を相互に補完し合い新しい商品の開発を行う「農商工連携」、企業とITとの相性を診断し、リフォームを行うことによって何倍もの効果を生み出す「ITのリフォーム」支援を行っています。

企業支援の謝金と会員の年会費により黒字運営を達成し、独立した事業展開を進める自助自立型の新たなNPO活動として奈良県内の中小企業の活性化に貢献しています。

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